クリスマスツリーを出す時期って、いつが正解なんだろう…と毎年迷ってしまうことはありませんか。実は「この日から出す」という固定の決まりはなく、家庭の事情に合わせて自由に選んでよいものです。この記事では、一般的な目安と、その目安が生まれた背景、そして自分の家庭ではどう決めればよいかを分かりやすく紹介します。片付ける時期の目安や、海外との違いも合わせて確認していきましょう。
クリスマスツリーを出す一般的な目安は、11月の終わりから12月の早い時期です。決まりはないので、家族の予定に合わせて無理のない日を選んで大丈夫です。
クリスマスツリーはいつから出す?一般的な目安
目安は年末が近づくころ
クリスマスツリーを出す時期について、固定の決まりはありません。とはいえ、検索結果や各地の紹介記事を見ると、多くの家庭では11月の終わりから12月の早い時期にかけて飾り始めているようです。これは、クリスマス当日である12月25日に向けて少しずつ準備を進めるという考え方が背景にあり、早すぎる準備で気持ちが先走ってしまったり、逆に慌てて飾ることになったりしないよう、無理のない範囲で少し前から出す家庭が多いためだと考えられます。
例えば、子どもと一緒に飾りつけを楽しみたい家庭では、休日にあたる11月最後の週末を選ぶことが多く、来客を予定している家庭では、その予定に合わせて12月に入ってから出すこともあります。次に紹介する「アドベント(待降節)」という考え方も、この時期が目安になっている一つの理由です。
ここで大切なのは、目安を一日の正解に絞らないことです。「年末が近づいてきたと感じるころ」を候補期間にして、その中から作業しやすい日を選びます。ツリーを出すことよりも、箱を運ぶ、置き場所を整える、飾りを付けるといった準備のほうに時間がかかる家庭もあるため、カレンダーに加えて実際に動ける日を基準にしましょう。
すぐに決めたい場合は、クリスマスまで飾って楽しむ時間を取りたいか、家族で飾り付けることを優先したいかを考えます。長く眺めたいなら候補期間の前半、家族がそろうことを優先するなら都合のよい休日というように、目的から逆に選ぶと判断しやすくなります。
アドベント(待降節)を目安にする考え方もある
キリスト教文化圏には、クリスマスを迎えるための準備期間として「アドベント(待降節)」という考え方があります。在日ドイツ大使館・領事館の解説によると、クリスマス(12月25日)から数えて4回前の日曜日を「第一アドヴェント」と呼び、この日から少しずつ飾りを増やしていく家庭が多いとされています。12月25日から4回前の日曜日を数えると、年によって11月の最終日曜から12月の初めの日曜までのいずれかに当たります。
ただし、この慣習はキリスト教の信仰に基づくものなので、そうでない家庭が合わせる必要はありません。「そういう考え方がある」と知っておくと、11月の終わりから12月の早い時期という目安にも納得しやすくなるのではないでしょうか。
アドベントを参考にする場合も、「その日に出さなければならない」という締め切りとしてではなく、準備を始めるきっかけとして使うのが自然です。家族の予定が合わなければ、その前後の休日へ動かして構いません。由来を知ったうえで暮らしに合わせて調整すれば、慣習を尊重しつつ無理のない日を選べます。
毎年日曜日の日付は変わるため、アドベントを基準にしたい年は、その年のカレンダーで第一アドヴェントの日を確認します。ただし、確認した日はあくまで候補です。飾る作業が難しければ前後の日へ動かし、「準備を始める時期を知るための目印」として使いましょう。
家庭の事情に合わせた決め方
共働き・子どもの予定などに合わせて無理なく決めてよい
クリスマスツリーを出す日に決まりがない以上、実際の決め方としては、先ほど紹介した11月の終わりから12月の早い時期という期間の中で、家族の予定に合わせて無理のない日を選ぶのが現実的です。共働きの家庭であれば、平日の夜ではなく休日にまとめて飾りつけをする、子どもがいる家庭であれば、子どもと一緒に取り出せる日を選ぶ、といった決め方が向いています。
反対に、毎日忙しくてなかなか時間が取れない場合は、期間の後半である12月に入ってから、短時間でも出せる日を選ぶ方法もあります。「いつまでに出さなければならない」という締め切りではなく、「この期間のどこかで出せればよい」という考え方に切り替えると、気持ちの負担も軽くなります。
決めるときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。まずツリーを置く場所を決め、箱を出して組み立てられる日を探し、最後に家族で飾るか一人で準備するかを選びます。置き場所がまだ決まらないなら、先に周辺を片付ける日と、ツリーを組み立てる日を分けてもよいでしょう。一度に全部終わらせようとしないことも、無理なく飾るための方法です。
小さなツリーなら思い立った日に出しやすい一方、大きなツリーや飾りの多い家庭では、箱の移動や片付けまで含めて予定を取ったほうが落ち着いて作業できます。正解の日を探すより、自宅のツリーに必要な作業量へ予定を合わせるほうが実用的です。
早すぎ・遅すぎるとどうなる?注意点

目安より早く出しても遅く出しても、罰則のようなものがあるわけではありません。ただし、いくつか注意しておきたい点があります。あまり早い時期から長期間飾りっぱなしにすると、モールやリボンなどの飾りが傷みやすくなったり、ほこりがたまりやすくなったりします。特に本物のもみの木を使う場合は、乾燥が進みやすくなる点にも気をつけたいところです。
一方で、出す時期が遅くなりすぎると、来客の予定やクリスマスイベントに間に合わなくなることがあります。人を招く予定がある場合は、その日までに飾り終えられるよう、逆算して出す日を決めておくと安心です。
早めに出す家庭は、飾る期間が長くなることを前提に、ほこりが気になったときに手入れしやすい場所を選びます。遅めに出す家庭は、短い期間でも負担なく楽しめるよう、飾りを全部使おうとせず気に入ったものに絞る方法があります。早いか遅いかで良し悪しを決めず、その時期に合う飾り方へ調整するのがポイントです。
置き場所を決める際は、日常の通り道や扉の開閉を妨げないかも確認しておきましょう。出す日を決めても安全に置ける場所が整っていなければ、作業を急ぐことになります。日付より先に設置場所を確認しておくと、予定した日に落ち着いて飾れます。
目安を過ぎても今から飾って大丈夫
「もう12月に入ってしまった」「気づいたらクリスマスの少し前になっていた」という場合でも、今から飾って大丈夫です。クリスマスツリーを出す時期に公式なルールはなく、飾る期間が短くなったとしても、家族で楽しめるのであれば十分です。焦って無理に予定を作るよりも、飾れるタイミングが来たときに出す、くらいの気持ちで十分だと言えます。
時間が限られているときは、ツリー本体とお気に入りの飾りに絞った簡単な形でも楽しめます。あとから余裕ができたら飾りを足してもよく、最初から完成形を目指す必要はありません。「今年はもう遅い」と諦めるより、片付けまで無理なくできる範囲を決めて飾るほうが、暮らしに取り入れやすいでしょう。
クリスマス直前になった場合は、飾ること自体を楽しみたいのか、部屋の雰囲気を変えたいのかを考えてみてください。短い期間でも目的がかなうなら、出す意味は十分にあります。反対に、組み立てや片付けの負担が大きいなら、小さな飾りを選ぶ方法もあります。時期を過ぎたかどうかより、今の暮らしで無理なく楽しめるかを基準にしましょう。
片付ける時期の目安
十二夜を目安にする考え方
出す時期と合わせて気になるのが、片付ける時期です。こちらもキリスト教文化圏の考え方が一つの目安になります。Wikipedia「十二夜」によると、クリスマスの飾り付けは、公現祭の前夜である1月6日の「十二夜」を過ぎるまで片付けてはいけないという言い伝えがあるとされています。クリスマス(12月25日)から数えて12日目の夜にあたることから、この呼び方がついています。
この言い伝えも宗教的な習慣に基づくもので、守る義務のあるものではありません。ただ、「出す時期」と「しまう時期」をセットで考えておくと、正月飾りとの入れ替えなど、年末年始の準備全体を計画しやすくなります。
日本の家庭では、年末年始の過ごし方や室内の飾り替えに合わせて、クリスマス後に片付けたい場合もあります。その場合は、海外の慣習と違うから間違いということではありません。十二夜は文化的な目安の一つとして知り、自宅では収納作業ができる日や、次の飾りへ替える予定に合わせて決めれば十分です。
片付ける日まで先に決めておくと、出す時期も選びやすくなります。長く飾りたいなら少し早めに、年末の作業を増やしたくないなら短期間にするなど、出す日としまう日を一組で考えてみましょう。収納箱をすぐ使える場所へ置いておくと、片付けを後回しにしにくくなります。
海外(アメリカなど)との違い
感謝祭前後から出す家庭が多い
日本でよく紹介される目安とは別に、海外での事情を知っておくと、判断材料が増えます。アメリカでは、11月第4木曜にあたる感謝祭(サンクスギビング)が一つの節目になっています。米国メディアTODAYの記事では、多くの人が感謝祭前後からクリスマス前日の12月24日までの間にツリーを出しており、12月最初の週末に出す人が特に多いと紹介されています。
日本の「11月の終わりから12月の早い時期」という目安と、アメリカの「感謝祭前後から12月最初の週末」という目安は、時期としてかなり近いことが分かります。国や地域によって基準となる行事は違っても、年末に向けて少しずつ準備を始めるという考え方は共通しているようです。
違いは、日付そのものより「何を合図に準備を始めるか」にあります。アドベントを意識する家庭、感謝祭を区切りにする家庭、家族がそろう日を選ぶ家庭では、きっかけが異なります。海外の例をそのまま日本の正解にするのではなく、自分の家庭で分かりやすい合図を決める参考にするとよいでしょう。
例えば、年末の予定が見えた日、家族の休日がそろう日、来客前に部屋を整える日などを、自宅なりの開始目安にできます。毎年同じ決め方をすると翌年も迷いにくくなりますが、忙しい年は柔軟に動かして構いません。文化的な目安と暮らしの都合を組み合わせることが、続けやすい決め方です。
まとめ
クリスマスツリーを出す時期に、固定の決まりはありません。一般的な目安は11月の終わりから12月の早い時期で、アドベント(待降節)という考え方がその背景にあります。共働きや子どもの予定など、家庭の事情に合わせて無理のない日を選んで構いません。片付ける時期は十二夜(1月6日)を一つの目安にでき、出す時期と合わせて計画すると準備がしやすくなります。目安を過ぎてしまっても、気づいたときに出せば十分です。自分の家庭に合ったタイミングで、クリスマスツリーの準備を楽しんでみてください。