正月飾りを用意したものの、「もう玄関に出していいのかな」「縁起のよい日まで待つのかな」と迷いますよね。
正月飾りは、12月13日の正月事始め以降に飾るのが目安です。日取りに迷ったら、末広がりの「八」にちなんで好まれる12月28日を候補にしましょう。
29日と大晦日を避ける習慣があり、30日の扱いには案内の違いがあります。家の習わしと準備の都合を合わせて決めると整理しやすくなります。
この時期の目安は、正月飾りを製造する山一商店の解説でも紹介されています。ここでは、玄関のしめ飾りや門松などを出す日を中心に、日付の意味と準備の順番を見ていきます。
正月飾りはいつから?迷ったら12月28日を候補に
飾り始めを考えるときは、「いつから準備できるか」と「実際にどの日に飾るか」を分けてみましょう。山一商店では、正月事始めの12月13日以降に飾り始める考え方と、12月28日が好まれる理由を説明しています。
つまり、飾る日を28日に固定する必要はありません。正月事始めを迎え、飾る場所の準備が整っているなら、その間の予定から選ぶ考え方ができます。28日は、その中で日取りに迷ったときの候補です。
「八」は末広がりを表すとして縁起がよいとされます。日付の意味を大切にしたいときにも、家族へ予定を伝えるときにも、飾る日の軸にしやすいですね。縁起の由来を知って選ぶことと、その日に飾ればよいことが起こると保証することは分けて考えましょう。
| 日取り | 考え方の目安 |
|---|---|
| 12月13日以降 | 正月事始めを経て、飾り始める時期 |
| 12月28日 | 末広がりの「八」にちなみ好まれる候補 |
| 12月29日 | 「苦」を連想して避ける習慣がある日 |
| 12月30日 | 飾る日として案内する神社もあり、習わしを確認 |
| 大晦日 | 「一夜飾り」として避ける習慣がある日 |
表のうち、30日を飾る日とする案内や、29日・大晦日を避ける理由は、新潟の白山神社「小正月」でも確認できます。家で受け継いできた日取りがある場合は、それを確かめてから予定へ入れてみてください。
飾る日の判断が分かれる理由
「この日は避ける」と聞くと、暦に共通の禁止事項があるように感じるかもしれません。正月飾りの日取りは、語呂や年神様を迎える考え方、家庭で受け継ぐ習わしを踏まえて選ぶものです。理由が分かると、異なる説明を見たときも判断しやすくなります。
29日と大晦日を避ける習慣の理由
29日は「苦の日」「二重苦」「苦立て」などを連想させるため、正月飾りを出すのを避ける習慣があります。一方、大晦日に飾ることは「一夜飾り」と呼ばれ、年神様を迎える準備を直前に済ませるのは不誠実だという考え方につながっています。白山神社では、このような意味を日取りの説明として紹介しています。
両方とも避ける日として並べられますが、理由は同じではありません。29日は言葉の響き、大晦日は迎える支度のあり方が背景です。「年末だからどの日も同じ」と考えるより、何を大切にしてきた習慣なのかが見えてきます。
日程をこれから決められるなら、こうした日を外して候補を探せます。すでに飾ったあとで知り、不安になったときは、日付を不幸の予兆として受け止めないでください。ここで紹介しているのは縁起を重んじる慣習であり、将来の出来事の予測ではありません。
家族と日取りを相談する際も、「この日に飾るのはだめ」と伝える前に、避ける理由を共有してみましょう。受け継いだ習わしがあるなら、今後どの日を候補にするかを一緒に決めておくとよいでしょう。
30日の扱いは家庭や神社の案内で異なる
30日については、全国共通で「飾ってはいけない日」とまとめないほうがよいでしょう。白山神社は、しめ飾りや松飾りの飾りつけを12月28日または30日に行うと案内しています。鏡餅についても、同じ日取りを挙げています。
これに対し、山一商店の解説には、30日を旧暦の晦日、つまり月の終わりの日として、一夜飾りと同様に考える説明があります。同時に、近年は旧暦を気にしない人もいるという違いにも触れています。
このように案内が分かれる背景には、今の暦による日取りと、旧暦にちなむ考え方の違いがあります。「29日と大晦日を避けた残りの日」と機械的に決める前に、家でどの考え方を大切にしているかを確かめてみましょう。
たとえば28日に都合がつかず、30日なら家族で準備できる場合は、家の習わしや普段お参りする神社の案内を確認してみましょう。30日を飾る日としている案内もあるので、説明が違うこと自体を誤りと決め付ける必要はありません。
反対に、家族が以前から30日も避けているなら、その理由を聞いたうえで別の日を検討できます。正解を探して予定が決まらなくなったときは、家の中で確認する相手や案内を絞ると、話を整理しやすくなります。
大安を待つか迷ったら家の習わしを確認
「28日でも大安でなければ待つの?」という疑問もありますよね。山一商店では、正月飾りの飾り始めに大安や仏滅といった六曜へこだわらなくてもよく、家族の気持ちで判断する考え方を紹介しています。
日付に込められた意味と、六曜による日柄は、同じ判断軸ではありません。末広がりの八を大切にすることと、大安を選ぶことを重ねて条件にすると、候補が絞られて準備しづらくなる場合もあります。まずは家でどちらを重んじてきたかを確認してみてください。
特に決まった習わしがないなら、六曜のよい日を探す前に、飾る場所の準備と家族の都合を見て候補を出す方法があります。家族が日柄を大切にしている場合は、その気持ちも含めて相談しましょう。別の暦の基準を後から足し続けるより、何を優先するかをそろえるほうが決めやすくなります。
飾る日を決めたら場所を整えて準備する
日取りの候補が決まったら、飾る場所を整えることから始めましょう。兵庫県神社庁の「季節と生活」では、煤払いは家の汚れを落とし、歳神様を迎える場を準備するものと説明しています。日付を選ぶことと、迎える場所を整えることを一緒に考えると、作業の順番もつかみやすくなります。
- 玄関まわりなど実際に飾る場所を決め、周囲を片付けておきます。
- 設置してから動かし直す手間を減らせるよう、取り付ける場所の掃除まで済ませましょう。
- 用意した飾りを予定した場所へ無理なく設置できるか、取り付け方を確認します。
- 日柄や習わしについて意見が違う場合は、取り付ける前に相談してから家族と決めた日に飾ります。
予定を立てる際は、買い物、掃除、実際に飾る作業を分けて書き出してみましょう。先に飾りを用意していても、飾り始める日は家族と決めた予定に合わせて考えられます。年末の予定が詰まっているなら、何を先に整えておくかも含めて確認すると準備しやすくなります。
まとめ|日付の意味を知って、落ち着いて年神様を迎える
正月飾りは、正月事始め以降を飾り始めの目安とし、迷ったら12月28日を候補にできます。29日は「苦」を連想すること、大晦日は「一夜飾り」という理由で避ける習慣があります。
30日の扱いや六曜を重んじるかは、家の習わしや案内を確認して選びましょう。日付の理由を知り、飾る場所を整えておけば、予定にも気持ちにも合う形で新年を迎える支度を進められます。