暮らしの疑問

暖房機能付きサーキュレーターとは?暖められる範囲・電気代・選び方

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暖房機能付きサーキュレーターを置いたリビングのイメージ

寒くなってくると、サーキュレーターに暖房機能が付いたタイプが気になりませんか?「温風が出るなら、これ一台で部屋が暖まるのでは」と期待する一方で、本当にヒーター代わりになるのか、電気代はどのくらいかかるのかと迷いますよね。

暖房機能付きサーキュレーターは、電気ヒーターで温めた空気を、ファンで送り出す家電です。ただし、足元のスポット暖房を主にする製品と、適用範囲内の部屋に暖気を循環させる製品では、想定する使い方が違います。商品名だけで決めず、機種の用途表示と暖房の適用畳数、温風時の消費電力を一緒に確かめましょう。

この記事では、暖房機能付きサーキュレーターの仕組みと種類の違いから、暖められる範囲と電気代の目安、選ぶときに比べるポイント、安全に使うための注意点までを順番に整理します。

暖房機能付きサーキュレーターは送風機に電気ヒーターを組み合わせた家電

普通のサーキュレーターは、モーターで羽根を回して空気を動かす家電です。暖房機能付きのタイプは、そこに電気で発熱するヒーター部分を加え、温めた空気を風に乗せて送り出します。同じ「暖房機能付き」でも、送風が主役のタイプと温風が主役のタイプがあるため、まずはこの違いを押さえておきましょう。

送風と温風を切り替える両用タイプ

代表的なのは、冬は温風、夏は送風というように、ひとつの本体でモードを切り替える両用タイプです。通販サイトでも「冷暖兼用」「HOT&COOL」といった名前でよく見かけます。ヒーターを動かすかどうかで、同じ本体でも使う電気の量が大きく変わります。

たとえば、シロカ公式のポカクールSH-CD251は、温風と送風を切り替えて使える製品です。仕様表の消費電力は温風1200W、送風38Wで、温風運転ではヒーターにも電気を使うため、送風とは電気代の目安が変わります。冬のスポット暖房に加え、エアコンと併用して暖気を回す使い方も案内されています。

両用タイプは、季節ごとに暖房器具と扇風機を出し入れする手間を減らしたい人に向いています。ただし、数値はこの機種の発表時の仕様です。他の機種を比べるときは、それぞれの仕様表で温風時と送風時の消費電力を分けて確認してください。

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暖気を循環させるヒーター型もある

もうひとつの例が、温めた空気を室内に循環させるヒーター型です。ボルネードのVH200-JPは「温風サーキュレーター(ヒーター)」として案内され、足元への温風だけでなく、室内全体へ暖気を循環させることを特徴にしています。

ボルネード日本公式ストアのVH200-JPは、サーキュレーターで室内に暖気を循環させ、足元から温めて上下の温度差を抑えると説明されています。消費電力は高温1200W・中温900W・低温600Wの3段階で、ダイヤル式のサーモスタットにより、室温が設定より高くなると自動で止まり、下がると再び動きます。

このような製品を選ぶときも、暖気を循環させる機能と、ヒーターを使わない送風運転の有無は分けて確認しましょう。VH200-JPの仕様表にあるモードは高温・中温・低温ですが、これを夏の送風運転の説明とは読み替えません。夏も使いたい場合は、取扱説明書の運転モードを確認し、不明なら購入前にメーカーへ問い合わせると選び間違いを防げます。

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向いている使い方と向かない使い方

向いている使い方は、その機種がスポット暖房を想定しているか、部屋への暖気循環を想定しているかで分けて考えます。シロカのポカクールは足元用ヒーターやエアコンの補助としての使い方を案内しています。一方、VH200-JPは適用畳数を〜6畳とし、その範囲の室内に暖気を循環させる製品です。「6畳まで」とあるから足元専用、という意味ではありません。

デスクの足元だけを暖めたいならスポット暖房としての用途を、部屋を暖めたいなら住宅条件に合う暖房の適用畳数を見ます。両用タイプを選ぶと季節ごとの家電の入替えを減らす選択肢になりますが、欲しい運転機能が同じ本体にそろっているかを確かめることが先です。

反対に、仕様の適用範囲を超える広い部屋を一台で暖めるつもりなら、その機種が目的に合うかを見直したいところです。空気を循環させる範囲と、暖房として暖められる範囲は同じ表示とは限りません。広い部屋でエアコンの暖気を回したい場合も、「空気循環に使える」ことを「その製品だけで部屋を暖められる」ことと混同しないようにしましょう。

暖められる範囲と電気代の目安

購入前にいちばん気になるのが、「どこまで暖まるのか」と「どのくらい電気代がかかるのか」ではないでしょうか。どちらも、仕様表の数字を読めばある程度は自分で判断できます。

暖められる範囲は適用畳数や用途の表示で確かめる

サーキュレーターの説明書を確認するイメージ

暖められる範囲は、機種ごとに大きく異なります。まず仕様表に「適用畳数」の記載があるかを確認し、あればそれを目安にしましょう。たとえば、前述のボルネードVH200-JPは適用畳数が〜6畳です。

シロカ公式の仕様表では、SH-CD251の暖房の適用床面積は、木造・コンクリート、断熱材の有無で分けて示されています。同じ機種でも住まいの条件で表示が違うため、数字だけを抜き出すより、ご自宅に当てはまる欄で確認することが大切です。

適用畳数が見当たらない場合は、取扱説明書やメーカーの案内で、部屋の暖房用なのか、足元などの補助用なのかを確認します。消費電力だけから、暖房できる畳数を逆算することは避けましょう。シロカ公式も、適用畳数は自社規格による目安で、断熱性や地域、部屋の構造などによって暖まり方が異なると注記しています。

電気代は温風時の消費電力で大きく変わる

電気代は「消費電力(kW)×使った時間×電気料金の単価」で計算できます。日立の1時間あたりの電気代の計算方法をもとに、ここでは使用時間を1時間にそろえて比べます。日立の家電品サイトのよくある質問によると、全国家庭電気製品公正取引協議会が示した目安単価は1kWhあたり約31円(2022年7月現在)です。この単価で計算すると、次のようになります。

  • 温風1200Wで1時間使う場合:1.2kW×1時間×31円=約37.2円
  • 温風600Wで1時間使う場合:0.6kW×1時間×31円=約18.6円
  • 送風38Wで1時間使う場合:0.038kW×1時間×31円=約1.2円

この計算は、それぞれの消費電力で運転し続けた場合の目安です。比較するときは、部屋の暖房、足元の補助、送風という用途をそろえて見ましょう。温風が出る別のカテゴリの足温器などを、部屋を暖めるサーキュレーターと同じ性能として比べると、価格や電気代が低く見えても目的に合わないことがあります。

実際の電気代は、契約している電力会社やプランの単価で変わります。また、サーモスタット付きの機種は室温に応じてヒーターが止まる時間があるため、計算どおりにならないこともあります。気になる場合は、ご自宅の明細の単価で計算し直してみましょう。

暖房機能付きサーキュレーターの選び方

ここまでの内容を踏まえて、選ぶときに確認したいポイントを順番に見ていきます。商品名には多くの機能名が並びがちなので、名前ではなく仕様表で一つずつ確かめるのが確実です。

夏も使うなら送風運転ができるか確認する

最初に決めたいのは、冬の暖房として使うのか、夏にも送風を使うのかです。暖房に使える製品でも、ヒーターを止めて送風できるかは別の仕様なので、商品名の印象だけで両用と判断しないようにしましょう。

夏もサーキュレーターとして使いたい場合は、仕様のモード欄に「送風」があるかを確認します。ポカクールは公式の比較表に送風・温風の両機能が示されています。VH200-JPのように温風の段階が載る機種では、その欄だけで送風運転の可否まで決めず、取扱説明書やメーカーの説明で確かめてください。

「冷暖兼用」「HOT&COOL」などの名前が付いていても、細かな運転内容は機種によって違います。迷ったら、販売ページの商品名ではなく、メーカーの仕様表や取扱説明書のモード一覧で確かめてみてください。

温風の段階・温度調節と安全機能を確認する

次に、温風の強さを調節できるか、温度の管理ができるかを見ます。温風の段階があれば、寒さに合わせて消費電力を下げられます。ボルネードVH200-JPは1200W・900W・600Wの3段階で、サーモスタットで室温に合わせて自動停止と再開をします。暖まりすぎを防ぎたい場合や、電気代を抑えたい場合に役立つ機能です。

あわせて、安全機能も確認しましょう。VH200-JPの仕様表には温度ヒューズ、温度過昇防止装置、転倒時OFFスイッチが載っています。ポカクールSH-CD251にも、公式仕様で転倒自動停止装置と過熱防止装置が示されています。ただし、安全装置があることは、取扱説明書に反する置き方や使い方をしてよいという意味ではありません。

仕様表で確認するときは、「転倒」「過熱」と書かれた安全機能の欄を探すと見つけやすいです。足元に置く家電は、ぶつかって倒れることも考えられるため、特に転倒時の停止機能は外さずに選びたいポイントです。

衣類乾燥・首振り・重さは使う場所に合わせて選ぶ

最後に、付加機能と本体の扱いやすさを確認します。部屋干しにも使いたいなら、衣類乾燥モードの有無と、そのモードで使える風の種類や置き方を見ましょう。ポカクールSH-CD251は送風と温風を選べる衣類乾燥モードを搭載しています。衣類を乾かす機能が付いていることと、本体に衣類をかけてよいことは別なので、指定された使い方を守る必要があります。

首振りは、風を当てる範囲を広げたいときや、洗濯物全体に風を送りたいときに役立ちます。重さは、部屋から部屋へ持ち運ぶかどうかで選びましょう。ポカクールは約4kg、ボルネードVH200-JPは1.7kgです。脱衣所とリビングを行き来するなら、軽い機種の方が負担は少なく済みます。

暖房機能付きサーキュレーターを安全に使うための注意点

温風を使っている間は、暖房器具として扱うことが大切です。使い始める前に確認しておきたい点を2つに絞って紹介します。

吸気口・吹出口をふさがない

ひとつ目は、空気の通り道をふさがないことです。ボルネードVH200-JPの製品ページでは、ふとんや洗濯物などが吸気口や吹出口をふさいでも、過熱を感知して運転を停止すると説明されています。止まるのは過熱を感知したときなので、普段からふさがない置き方を心がけましょう。

たとえば、ふとんのそばや、干した洗濯物が本体にかかる位置に置くのは避けましょう。衣類乾燥モードを使う場合も、取扱説明書が示す置き方と距離を守ってください。運転中に急に止まったときは、何かが空気の通り道をふさいでいないかを確かめ、再開の手順は取扱説明書に従いましょう。

また、同じページでは吹出口の平均温度が約50℃とされ、皮膚が長時間触れないよう低温やけどへの注意も示されています。足元に置くときは、温風が肌に近い位置で当たり続けないよう、向きや距離を調整すると安心です。

コンセントとテーブルタップの容量を確認する

ふたつ目は、電源の取り方です。温風運転では消費電力が大きくなるため、コンセントやテーブルタップの容量に注意が必要です。NITE(製品評価技術基盤機構)の資料では、コンセントやテーブルタップには接続できる消費電力が決められており、それを超えないよう呼びかけています。同じ資料では、電気温風暖房機の消費電力の目安を600〜1200Wとしています。

また、消費電力の大きな電気製品の中には、延長コードやテーブルタップの使用を禁止している製品もあります。使う前に、本体の取扱説明書で延長コードの可否を確認し、タップを使う場合は本体に表示された容量と、同時につなぐ家電の消費電力の合計を確かめましょう。

あわせて、電源プラグはコンセントにしっかり差し込み、ほこりを定期的に掃除しておくと、トラッキング現象による発火の予防につながります。

まとめ

暖房機能付きサーキュレーターは、ヒーターで温めた空気をファンで送る家電です。足元のスポット暖房向けか、適用範囲内の部屋に暖気を循環させる機種かを分けて選びましょう。暖房の適用畳数と用途表示を確認し、温風時の消費電力から電気代の目安を計算すると、自宅での使い道を考えやすくなります。

夏も使いたいなら送風運転の有無を、安全面では転倒時や過熱時に止まる機能を確認しましょう。使うときは吸気口と吹出口をふさがず、コンセントやテーブルタップの容量を守ることが大切です。

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