お正月ムードが終わると次は節分がやってきます。
節分と言えば豆まきや恵方巻き、地方によっては節分いわしを思い浮かべる方もいるでしょう。
その中でも、今回は恵方巻きについてピックアップしたいと思います。
恵方巻きとは節分に食べると縁起が良いとされる太巻きのことです。
節分が近付くとスーパーやコンビニでも目にするようになりますよね。
恵方巻きを食べる時には恵方と呼ばれる縁起が良い方角を向いて、願い事を思い浮かべながら無言で食べますが、では恵方とはそもそも何なのでしょうか?
そしてその方角は、どのようにして決まるのか子供に教えてあげましょう。
縁起の良い方角「恵方」をわかりやすく伝える方法
「恵方」は一言で言うと縁起が良い、めでたいとされる方角のことです。
恵方巻きは恵方を向いて食べると良いのですが、その他にも恵方にある神社へ初詣に行くのも縁起が良いですね。
2016年の恵方は南南東、そして2017年の恵方は北北西やや北になります。
少し分かりにくいですが、最近では恵方がわかるスマートフォンのアプリもあるので是非試してみてくださいね。
「恵方」の起源とは?
では、「恵方」の起源とは何でしょうか?
恵方が縁起良いと言われるのは、恵方は歳徳神(としとくじん)がいる方角だとされているためです。
歳徳神は、陰陽道でその年の福徳を司る神のことで、年徳や歳神、正月さまなどとも呼ばれています。
歳徳神の由来には色んな諸説がありますが、とても美しい姫神で、何にでも神秘的な影響を及ぼすと言われています。
この歳徳神のいる方角を選んで物事をすれば、「すべて吉」とされています。
ちなみにほとんどの暦では最初の方に妃のような姿の歳徳神の絵が書かれています。
また、恵方はタタリ神の巡って来ないもっとも良い方向であるとも言われています。
恵方が西暦によって決まる理由
「恵方」は、今年が南南東、来年が北北西やや北であるように、その年によって異なります。なぜ、年によって方角が違ってくるのでしょうか。
「恵方」はその年の十干(じっかん)によって決められます。
十干とは、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)のことを言います。
これら十干は、陰陽五行説の「木・火・土・金・水」の五行と「陰・陽」の「兄(え)・弟(と)」を以下のように対応させたものになります。
・「木」→甲、乙
・「火」→丙、丁
・「土」→戊、己
・「金」→庚、辛
・「水」→壬、癸
十干は10種類あるため、10の周期で回っています。よって、西暦の下一桁の数字が恵方には大きく関わってきます。
十干 | 方角 |
---|---|
甲の年(下1桁が4) | 甲の方角(75度・東北東微東) |
乙の年(下1桁が5) | 庚の方角(255度・西南西微西) |
丙の年(下1桁が6) | 丙の方角(165度・南南東微南) |
丁の年(下1桁が7) | 壬の方角(345度・北北西微北) |
戊の年(下1桁が8) | 丙の方角(165度・南南東微南) |
己の年(下1桁が9) | 甲の方角(75度・東北東微東) |
庚の年(下1桁が0) | 庚の方角(255度・西南西微西) |
辛の年(下1桁が1) | 丙の方角(165度・南南東微南) |
壬の年(下1桁が2) | 壬の方角(345度・北北西微北) |
癸の年(下1桁が3) | 丙の方角(165度・南南東微南) |
このように、下一桁の数字により恵方は決まります。
これを知っておけば、来年はこの方向だよって先取り情報伝えられますね!
最後に
今回は、恵方についてご紹介しました。
こういった意味を知った上で恵方巻きを食べると今までとは少し違った楽しみ方も出来るかもしれませんね。