秋が過ぎて、今年もいよいよ終わりが近づいてきました。
年末は何かと忙しいから早めに年賀状の準備を始めよう…
ところで、元旦だっけ?元日だっけ?どっちでも良いか~…
ちょっと待ってください!どっちでも良くないんです。
元旦と元日はまったく違う!!というわけではありませんが、意味の違いを知っておけば、年賀状を作る時も迷いません。
日本ならではの風物詩である年賀状のこと、きちんと知っておきましょう。
関連記事元旦に年賀状が届くにはいつまでに出せばいい?年賀状のマナーと書き方。 関連記事今年の年賀状は手作りデザインで差をつけよう!おすすめデザインとソフトをご紹介 関連記事年賀状印刷に写真を入れて結婚の報告を考えているカップル必見!!「元旦」と「元日」はどう違うの?
「元旦」か「元日」か、どちらを書くべきなのか迷ってみたものの、そもそも本当に意味は違うのでしょうか?
まず、「元日」とは、その年の最初の日のことで、つまりは「1月1日」という意味になります。一方「元旦」とは、「元日の朝」を意味します。
「元日」が、1月1日丸一日を指すのに対して、「元旦」は1月1日の朝の時間帯だけということになりますね。
とはいえ、こちらには諸説あり、「元旦」が「元日」という意味でも使われることがありますので、まったく意味の違う言葉というわけではなく、区別程度に理解しておいても良いのかもしれません。
ちなみに、元旦の「旦」の字は、上の「日」が太陽を、下の「一」が地平線を意味することから、地平線から昇る太陽を表現し、「日の出」つまり朝を表しているわけですね。
なんか素敵じゃありませんか。「日」と「旦」、横棒一本の違いですが、どっちだったっけ?をなくすのに、とてもわかりやすい考え方ですよね。
「元旦の朝」はNG。誤用に要注意!
さて、「元旦」の使い方ですが、先述しました通り、「元旦」そのものが「朝」を示す言葉として認識されていますので、「元旦の朝」は「元日の朝の朝」という意味になってしまいます。
う~ん、恥ずかしいですね。朝の朝って…。
うっかり使ってしまって、「元旦は元日の意味もあるんだから間違ってない!」と言ったところで、なかなか理解されがたい部分もありますので、「元旦の朝」は使うことは避けておきましょう。
年賀状にはどっちを書けばいいの?
「元旦」と「元日」の違いがわかったところで、本題の年賀状です。
まずは、年賀状のマナーとして、先方に1月1日の朝に届くように出す、というのが大前提にあります。
地域によるかもしれませんが、おおよその場合、年賀状が配達されるのは午前中ですよね。それも踏まえて、「元日」でも間違いではありませんが、礼儀として「元旦」を選びましょう。
また、通常、年賀状の文末に「年号 元旦」と書くことが多いと思います。
繰り返しますが、「元旦」は「元日(1月1日)の朝」ですから、「一月 元旦」とすると、「一月1月1日の朝」になってしまい、これまた恥ずかしい思いをすることになります。
さらに、「一月一日 元旦」なんてことになったら、もう本当にわけがわかりません。
もちろん、「元日」を使う場合でも同様です。書くなら「年号」、決して「月」には触れないでくださいね。
それから、投函が遅くなってしまった場合や、明らかに1月1日に届かないことがわかっている場合などは、「元旦」でも構いませんが、「一月吉日」や「正月」「新春」にするのも良いですね。
関連記事元旦に年賀状が届くにはいつまでに出せばいい?年賀状のマナーと書き方。 関連記事今年の年賀状は手作りデザインで差をつけよう!おすすめデザインとソフトをご紹介 関連記事年賀状印刷に写真を入れて結婚の報告を考えているカップル必見!!最後に
「元旦」と「元日」の違いをしっかり理解し、年賀状のマナーも心得ている今のあなたでしたら、おのずと答えは決まりましたよね。
「元旦」と「元日」をテーマにしましたが、年賀状は1月1日から1月7日の間(松の内)に届くように準備しましょう。
マナーとしてもそうですが、1月1日に年賀状が届くと嬉しくないですか?
最近は、インターネットの普及によって、メールなどで新年の挨拶を済ませてしまうことが多くなりましたよね。
でも、お世話になっている方やご無沙汰してしまっている方、古い友人など、年賀状のやりとりでしか伝わらない思いもあると思います。
年賀状って何?なんて時代にならないようにしたいものです。「元旦」と「元日」で悩むのも、すばらしいことではないでしょうか。