感染性胃腸炎と聞いて、皆様はいったいどんなことを思い浮かべますか?
胃腸炎=下痢と嘔吐との凄まじい戦いを連想してしまうのですが、そもそも感染性胃腸炎って
急性胃腸炎やノロウイルスとなにか違うの?
そんな疑問を解消すべく、今回は感染性胃腸炎について調べてみました。
感染性胃腸炎ってどんな病気?
感染性胃腸炎について、症状や原因を知っておきましょう。
『感染性胃腸炎』
細菌やウイルス、寄生虫などの病原体が腸に感染して消化器症状を引き起こす病気のことで、食べ物や飲み物から経口的に病原体が入ることが多い。
また、動物や人からの感染もあり、集団発生することから食中毒といいます。
『症状』
発熱を伴った下痢、腹痛、吐き気、嘔吐症状が強く、38度以下の微熱が多い。
血便が現れることはない。
『原因』
細菌では、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌などで、
ウイルスでは、ノロウイルス、ロタウイルスです。
寄生虫では、赤痢アメーバ、ランブル、べん毛虫などがあります。
つまり、鶏肉や卵からの感染や、犬などのペットからの感染、魚介類や牛肉からの感染が多いわけですね。
身近なものが原因で感染性胃腸炎になることが分かりました。
人からの感染の場合は、嘔吐物や便からの感染になるので、やはり小さなお子様がいる家庭では避けたい病気ですよね。
完治とは? 完治するまでにどれくらいかかるの?
一般的には11月から4月頃まで流行するといわれている感染性胃腸炎ですが、私たちが普段生活している環境に多く存在している細菌からの感染もあるので、どんなにがんばっても回避できないこともあります。
そんなとき、いつまで感染性胃腸炎が他者にうつってしまうのか、、、調べてみました。
一般的には2、3日で感染性胃腸炎の症状は緩和されるといわれています。
しかし症状が緩和されてもウイルスはまだ残っています。
通常は1週間ほどで体内から排出されるのですが、長ければ1ヶ月も便の中にいるのです!!
ですので、とりあえずの目安として
・1ヶ月は手洗いマスクなどで二次感染がないように気を使う
という方法を取りましょう。
はっきりとした日数では「完治した」といいにくい病気ですが、完治の目安が個人の免疫力や食事などによるものなので、おおよその目安として一週間が感染性胃腸炎になった場合の完治までの期間になります。
完治を少しでも早める対処法
・病院に行く
やはり、一番良いのは医者に行くことです。
下痢と嘔吐があった場合は「胃腸炎キター!!」とすぐに医者に駆け込みましょう。
多いときには一時間で10回以上の嘔吐がある感染性胃腸炎ですので、脱水症状に陥ってしまう可能性があります。
その為、動けなくなる前に病院に行って、必要なら点滴などの処置をしてもらうことが一番良いです。
・水分を取る
脱水症状を防ぐために、水分補給は必要です。
経口補水液がオススメですが、なければスポーツドリンクなどでも大丈夫です。
しかし、無理に飲むと嘔吐症状が悪化します。
・下痢止め、吐き気止めは使わない
体の外にウイルスを出そうとして、下痢や嘔吐の症状が出るので、体内にウイルスを残したままにすると症状が悪化する場合もあるので、使用は医師との相談でします。
・症状が落ち着くまでは、食事は控える
体を休めることが一番なので、無理に動いたり食事をしたりしないで眠りましょう。
嘔吐が緩和されたからといって、すぐに普通の食事に戻すのはおすすめしません!!
数日空っぽになって弱った胃の中に、消化しにくいものを入れてしまうと、今度は「消化不良」から嘔吐と下痢の症状をぶり返してしまう恐れがあります。
まずは流動食を少なめに摂取してくださいね。
まとめ
対処法を間違えると悪化してしまうので、やはり嘔吐や下痢の症状が酷い場合は病院にいくことが一番です。
また、感染予防のために大量の消毒用アルコールを使用する方もいるのですが、過剰に使用すると別のトラブルの原因になりますので、ほどほどにしてください。
アレルギーのある方は、必ず医者にお薬手帳を見せて、どんなアレルギーを持っているのかを伝えてください。
また、アルコールでアレルギー症状が出る方もいるので、そういった方はアルコールではなく手洗いを丁寧にするといいですよ。
しかし、これも過剰に手洗いばかりすると手荒れの原因になりますので気をつけてくださいね。