春分の日は、春にある祝日。秋分の日は、秋にある祝日。
と、いう認識でいる方が多いとは思いますが、この祝日にはどんな意味があるのかを考えたことはありますか?
私が若い頃は祝日など全く関係のない仕事をしていたので、あまり気にしないで生活をしてきました。
しかし、結婚後パートナーが祝日に強制的に仕事休みになってからは、日本の祝日について少し考えるようになりました。
今回は、そんな春分の日と秋分の日の違いをまとめてみました。
春分の日と秋分の日の意味
春分の日や秋分の日、だいたい、この時期にお墓参りに行く家庭は多いのではないでしょうか。
つまり、お墓参りに関係している日なのです。
では、簡単に分けてご説明させていただきます。
春分の日
『自然をたたえて生物をいつくしむ』という趣旨のもと1948年に制定された国民の祝日。
この日を境に日照時間が長くなる日。つまり、日が長くなります。
秋分の日
『先祖を敬って召された人たちをしのぶ』という趣旨のもと1948年に制定された国民の祝日。
この日を境に日照時間が短くなる日。つまり、日が短くなります。
両方とも、名前のとおり、
春分の日:冬と夏を分ける
秋分の日:夏と冬を分ける
と、季節を分ける見方も出来ますが、実際には昼と夜の時間を同じ長さで分けるという意味があるんです。
春分と秋分の日間と夜間の長さは違う?
一般的には、昼と夜の長さが同じ長さになるとされている日なのですが、若干ですが昼のほうが長いという事実もあります。
その理由のひとつには「日の出」「日の入」が関係しているのです。
太陽の上辺が水(地)平線に接する瞬間が「日の出」「日の入」なのですが、この関係で昼のほうが若干長くなってしまうのです。
日の出、日の入でそれぞれ半径分ずつ太陽が移動する分だけ昼のほうが長くなるので、若干昼の時間のほうが長いのです。
もうひとつの理由は、地球にある大気が関係しています。
大気があるので、大気差とよばれる「浮き上がり現象」が発生し、大気の密度の違いから屈折現象が発生します。
この現象のおかげで、空に見える天体の位置は実際よりも浮き上がってしまい若干昼の方が長くなります。
ちょっと難しい話ですが、理解すると納得できる理由なんです。
しかし、休日の意味を調べるだけでこんな凄い現象を知ることができるなんて……。
春分の日と秋分の日って何を食べるの?
さて、そんな祝日ですが、実際にはどんなものを食べるのでしょうか。
こちらも簡単にまとめてみました。
お墓参りをして先祖を供養する。
牡丹餅を食べる日。
牡丹餅に使われる小豆には邪気を祓うという意味があり、小豆を使った牡丹餅をご先祖様にお供えするようになったのです。
稲の収穫をする。
おはぎを食べる日。
お月見をする日。
おはぎに使われる小豆には邪気を祓うという意味があり、小豆を使ったおはぎをご先祖様にお供えするようになりました。
アレって思った方もいらっしゃいますよね。
牡丹餅とおはぎ。どちらも一緒の食べ物です。では何が違うのかといえば、呼び方が違うだけなんです。
そして、共通する小豆に邪気を祓う力があるということですね。
なんだかとっても簡単にまとまってしまいました。
ちなみにこの時期にお墓参りをする理由は、春分の日と秋分の日はお彼岸の中日と考えられているからです。
この二つの祝日を中心とした前後7日間は、修行をがんばりましょうという意味も込められているんです。
まとめ
ちょっとした興味で調べただけの春分の日と秋分の日ですが、意外と意味のある祝日でしたね。
調べていて、まさか天文学に行き着くとは思いませんでした。
さらに、季節によっておはぎの名前が変化するは。。
私は、牡丹餅とおはぎの違いは、「こしあん」と「つぶあん」で違うのだと思っていましたが、全然違っていたのでショックでした。
また、このおはぎですが地方によってはちょっと違った作り方をするらしいです。
機会があれば、いつもと違った是非とも食べてみたいですね。