節分といえば、豆撒きですね。
今まで家で豆撒きをやっていたけれど、今年は犬を飼い始めたから犬が落ちている豆を食べてしまわないかが心配…という人もいるかと思います。
犬が豆を食べると、体に影響が出るのでしょうか。
本日は、大切なワンちゃんのために、学びましょう♪
節分の豆を犬が食べてもいいの?
犬が豆を食べてしまうと、喉につまらせる恐れがあり、危険といいますが、どうやら理由はそれだけではなく、中毒を起こす危険性もあります。
特に、節分で用いられる「大豆」は、成分には危険はありませんが、消化不良による便秘や下痢を起こす危険性があります。
これは生の大豆に含まれる、「トリプシン・インヒビター」という成分が、犬にとって害があるんです。
犬が大量に摂取すると、消化不良、下痢、アレルギー、皮膚疾患を起こすことがあります。
しかし、この「トリプシン・インヒビター」の毒性を消す方法があります。
トリプシン・インヒビターは、長時間加熱することや、発酵させることで無毒化するので、たとえば、豆腐は食べさせてOKです。
また、食物繊維とオリゴ糖が多すぎるので、犬が下痢を起こしやすくなったり、お腹がゆるくなる恐れがあります。
生の大豆は苦味があるため、犬は吐き出してしまうことがほとんだと思いますが、中には、噛まずに飲み込んでしまうこともあります。嘔吐や下痢の症状が出たら、病院で見てもらいましょう。
節分の豆は、炒ってあるものですので、毒性はありませんが、消化が悪いので、あまり大量には与えないよう注意しましょう。
豆撒きを楽しんだ後は、掃除機で豆を掃除し、なるべく犬が口にしないようにしましょう。
もし食べてしまったらどうなる?応急処置はできる?
それでは、もし食べてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
元気であれば問題ありませんが、もし犬が毒物を食べてしまった場合は、吐かせることが原則です。決して無理はさせないようにしましょう。
意識のない場合や、痙攣など神経症状を起こしている場合は、吐いたものを喉に詰まらせたりして悪化させる場合があるので、処置は行わず、安静にさせましょう。
家で胃の中のものを吐かせる場合、オキシドールを体重×1ccをそのまま与えます。
オキシドールは胃の中で泡を起こし、吐き気をもよおします。
ただし、劇物や尖ったものは、吐き出させると、食道や粘膜を傷つける恐れがあるため、吐かせてはいけません。
また、スプーン一杯分の塩をのどの奥にめがけて飲ませると、自発的に吐きますので、それで様子をみてください。
とはいえ、やはり自分で処置するのは不安もあると思います。
そんな時は無理に自分で吐かせたりせず、かかりつけの動物病院に電話で大豆を食べたことを伝え、指示を仰ぎましょう。
犬が食べないための豆まき方法
犬はいるけど、豆撒きは楽しみたいですね。
特に室内で犬を飼っている場合、犬が食べないように工夫が必要になります。
①犬を別室やゲージに入れておく。
かわいそうですが、犬を守るためは仕方ありません。少しの間だけ、別室にいてもらいましょう。
②大豆を使わず、犬用のボーロをまく
これなら犬が食べても安心ですね。しかし、たくさんあげすぎないようにしましょう
小さい子供がいる場合は、間違って食べてしまわないようにちゃんと見てあげてくださいね。
このような方法なら、犬と一緒に豆まきを楽しめますね。
最後に
人間の体にいいものでも、犬にとっては劇薬となることもあります。
場合によっては、大切な犬の命にかかわることもあります。
犬に長生きしてほしければ、食べさせるものには注意が必要ということになります。
動物の食べ物について正しく認識をし、楽しい豆撒きにしてくださいね。