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芥川賞のあれこれ。発表時期や直木賞との違いを教えます!

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毎年テレビで受賞者が発表される「芥川賞」。
気付いたらニュースになっていて、本屋さんのポップが目立ち始めますね。

「芥川賞を取れば向こう7年間は小説を書かなくても生活ができる」と言われるほど、出版業界は受賞者をほっときません。

結構スゴイ賞なんですね♪くわしく見てみましょう。

芥川賞について

芥川賞は新人の純文学に与えられる賞で、正式名称は「芥川龍之介賞」といいます。
大正~昭和に大活躍した芥川龍之介にちなんで昭和10年に設立されました。

考査対象は、各新聞、雑誌(同人誌でもOK!)に発表された新進作家の純文学作品で、最も優秀な作品に与えられる賞です。

ちなみに純文学とは定義があるわけではなく、関係者が「これは芸術だ!」と思った作品のことです。結構ザックリしているんですね…♪
「自己世界の表現」をした作品でもあります。

近年では、ピースの又吉さんが受賞して、非常に話題になりました。
ちなみにの第155回受賞者は、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」です。

歴代の受賞人数を見ると、毎回1~2人ほど受賞されているようです。たまに受賞者なしの年もあるので、結構厳しく審査されているんですね。

直木賞と何が違うの

よく対象として、「直木賞」が出てきます。
同時期に発表されているイメージですね。

直木賞とは単行本で発表された短編・長編の大衆文学作品のうち、最も優秀なものに贈られる賞になります。
こちらは「娯楽性」、「商業性」のある作品のことです。

過去には「これ、芥川賞のジャンルじゃないの…?」という作品も受賞しており、どちらにしても明確な基準は曖昧なようです。

直木賞は直木三十五の名を記念して、芥川賞と同じ、昭和10年に設立されました。
芥川賞と直木賞はどちらも、年に2回選考会があります。

直木賞の選考対象は、まだどちらの賞も受賞していない、新人の作家(新しい、期待されている人)や、中堅作家を対象として行っています。

そしてエンターテインメント作品の書籍として出版されている作品が対象の為、なんの実績もなく突然に、「よーし、直木賞に応募するぞ~♪」と奮起しても、残念ながら応募することはできません。

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どちらも、受賞時に正賞は懐中時計、副賞は100万円となっています。
意外に少ないような感じがしますね、きっと、賞金より、名誉なんでしょうね♪

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毎年、候補には入っているけど、なかなか受賞できない人がいます。
なんとなく毎年毎年候補に入り、苦労の果てにやっと受賞する…というイメージですが、結構若い人も受賞しています。

ちなみに芥川賞の最年少受賞者は第130回に「蹴りたい背中」で受賞した綿矢りささんで、19歳と11ヶ月です。
金原ひとみさんも「蛇にピアス」で同年に受賞しました。

どちらの作品も私が高校生の時に何度か読みました。どちらもすごく読みやすい文章だったことを覚えています。
「蛇にピアス」については映画化もされましたね。

直木賞については22歳の堤千代さん(「小指」で受賞)でなんと昭和15年のことです。
最近では第135回の三浦しをんさん(「まほろ駅前多田便利軒」で受賞)で、29歳です。

どちらも年齢はあまり関係ないのかな、という印象です。よい作品があれば受賞させるというスタンスなんでしょうね。
最近は、14歳とかでも漫画家デビューとかありますし、その内、高校生や中学生でも受賞者が出てくるかもしれませんね♪

芥川賞の選考や発表時期などのスケジュール

選考は毎年7月下旬、1月中旬に2回行われます。
文藝春秋社内の日本文学振興会によって選考が行われ、賞が授与されます。

最近は、ニコニコ生放送で受賞の様子を生放送していますね♪

上半期には前年の12月~翌年の5月、下半期には6月~11月の間に発表された作品を対象としています。

文藝春秋社員20名が選考スタッフとして選ばれ、4班に分かれて、10日で3、4作品ほど読み、どの作品を推薦するかを選びます。

その後それぞれの班の選んだ作品を会議にかけ、作品を絞り込んでいきます。その後会議を繰り返して最終的に5、6作品に絞り込みます。

その後、受賞候補者に受賞の意思があるかを確認後、最終審査で作品を決める…という流れになっています。
候補者に受賞の意思があるかも確認しているんですね。

最後に

毎年、芥川賞の受賞者ってどういう経緯で賞をとっているんだろう…?と疑問に思っていた方もいたのではないでしょうか。

結構読んだ人の好みによるんですね。
いい作品というだけでは受賞できない、なかなか奥深い賞なのかもしれません。

最近は、受賞者がテレビに頻繁に出ていたり、俳優デビュー(笑)をしていたりと、受賞者の活躍の場もどんどん広がっているようです。

作家さんって、表に出ないイメージでしたが、それも時代ともに変わってきているのかもしれません。

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