毎年、ひな祭りの時期には女の子のいる家庭では雛人形が飾られますよね。
私の地元では4月3日が桃の節句とされていたので、実家では4月に入る頃雛人形が飾られていました。
そんな雛人形には飾る時の方角や時期にも意味があることはご存知でしたか?
今回は雛人形の飾り方とその意味について紐解いていきましょう。
雛人形の飾り方の作法
雛人形の飾り方について、実家の母とお姑さんが違う事を言っているいるからどうすればいいのか困ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
それもそのはずで、実は地域によって飾り方が違っています。
代表的な飾り方は京都風(関西)と関東風の二種類なので、今回は京都風と関東風の飾り方について簡単にまとめてみますね。
京都風と関東風で並べ方が異なるのは雛壇の最上段、お内裏様とお雛様の並べ方です。
京都風では左にお雛様、右にお内裏様を飾りますが、関東風の飾り方では逆になります。
この並べ方の理由には諸説ありますが、関西では公家、関東では武家の装いで飾られているためと言われています。
最上段の飾り方のポイントとしては、金屏風を後ろに立て、親王台にお内裏様とお雛様を乗せることです。
その他にもぼんぼりや三方、瓶子(へいし)などを飾ります。
最上段以外は特に京都風と関東風の違いはありません。
七段飾りであれば二段目には三人官女、三段目に五人囃子、四段目に右大臣と左大臣、五段目に三人上戸、六・七段目にはタンスや火鉢、重箱といった道具をそれぞれ飾ります。
段ごとに飾る代表的なものは基本的にこれら述べたようになりますが、細かい飾り方にはその雛人形の作者によって異なる場合があります。
念のため買ったお店に聞いたり、付属されている説明書などを確認すると良いでしょう。
雛人形を飾るのに最適な時期
では、雛人形を飾るのはいつが良いのでしょうか?
地域によってはお正月が終わったらすぐに飾るところや節分が終わったあとに飾るところなど風習が異なります。
しかし、一般的にはどんなに早くても節分後の立春から飾り始めるところが多いようです。ちなみに2017年の立春は2月4日になります。
なぜ立春なのかというと、季節が春になるのを待ってから飾るためです。
とは言っても地域によっては4月3日がひな祭りの場合もあり、それらの地域では春休みに入った頃から飾る家庭が多いです。
立春以外にも雛人形を飾るのに良いとされているのが雨水(うすい)の日です。
雨水の日は季節の節目の一つでこの日に雛人形を飾ると将来良縁に恵まれると言われているためです。
ちなみに2017年は2月18日が雨水の日にあたります。
これらのように雛人形を飾る時期にはっきりとした決まりは特にありません。
やはり、地域の風習に従って飾るのが一番だと思うので両親や地元の人形店に聞いてみるといいと思いますよ。
雛人形を飾る方角にも意味がある?
雛人形を飾る時の方角には特に決まりはなく、基本的には飾りやすい場所にあわせて飾りやすい向きに飾って問題はありません。
雛人形は大きいものだと飾れる場所も限られてくるので大変ですよね。
敢えて言うのであれば、神棚と同じように東向きか南向きが良いとされています。
このうち南向きが良いとされる理由は、天皇陛下は南に向かって座ることで君主の地位を象徴すると言われたためです。
このように方角に特に決まりはありませんが、気をつけないといけないのは直射日光と湿度です。
雛人形の劣化を防ぐためにも、直射日光の当たらない、なおかつ湿度も高くない場所に飾るようにしましょう。
まとめ
今回は雛人形の飾り方についてご紹介しました。
一般的な飾り方についてご紹介しましたが、雛人形の飾り方は地域によって風習が異なります。
ぜひご両親や周りの人に聞きながら雛人形を飾ってみてくださいね。
自分の住んでる地域の風習を知るきっかけにもなればと思います。