5月5日のお風呂は菖蒲を入れた菖蒲湯に入る家庭はどうやら多いようですね。
ですが、菖蒲湯って赤ちゃんのおはだにも大丈夫なのでしょうか。
やはり子供の肌に触れるものからお湯に入れるものまで結構気になってしまいますよね。
今回は、そんな菖蒲湯についての由来などをみてみましょう。
菖蒲湯入る理由は?
菖蒲湯に入る習慣はあっても、その意味まで知っている人は少ないかもしれません。
私の祖母は「身体が温まるから入りなさい」と言っていましたが、実際にはどんな意味があるのかはしらないままでした。
昔は菖蒲には、邪気を払うと言われていて、菖蒲と勝負や尚武などのげん担ぎとして菖蒲湯に入っていたと言われています。
もともとは、5月5日以外でも菖蒲湯に入ることが多く、とくに決まった日はないようです。
後に、5月5日の尚武の節句と重なり、現在の習慣が生まれました。
季節行事の由来は意外と決まり事というよりは、昔からの習慣に意味づいているものが多いような気がしますね。
菖蒲湯にはこんな効果も!?
この菖蒲湯ですが、私の祖母が言っていた「身体が温まる」と言う言葉は間違いではなかったのです。
菖蒲湯には以下の効能があります。
・血行促進
・保湿
いわゆる、薬湯のようなものですね。
昔は、菖蒲湯に入ると病気にならないとまで言われていた程に効果のあるお風呂でした。
また、菖蒲の香りにはリラックス効果もあるので、心身にとって大変優れたお湯ですね。
つまり、腰痛などをもっている方には毎日でも入っていただきたい薬湯になるんです。
この菖蒲湯ですが、作り方は簡単です。
菖蒲がバラバラにならないように根元を束ねてから湯船に放り込むだけです。
こんな簡単に薬湯が家庭で出来てしまうのですから、可能なら毎日入りたいですね。
赤ちゃんと一緒に菖蒲湯に入る時の注意点
赤ちゃんのいる家庭の場合、少しだけ注意が必要になります。
赤ちゃんの肌は敏感なので、外部からの刺激にとても弱くなっています。
特に、2、3ヶ月の赤ちゃんの場合は、オムツ被れの心配があるぐらいお肌が敏感なので菖蒲湯はおすすめは出来ません。
また、4ヶ月以上の赤ちゃんの場合でも、長湯はしないで、上がり湯で身体を流してから出るようにして下さい。
特に肌が弱い場合は、やはり菖蒲湯は避けた方が良いでしょう。
実際に、菖蒲でアレルギーを引き起こすことはない特に言われていますが、菖蒲の刺激で身体に痒みを与えてしまうことはありますので注意が必要になります。
肌が特別弱くない場合でも、血行促進の効果で発汗してしまい、肌トラブルを引き起こす可能性もありますので、やはり長湯は控えて下さいね。
更に、菖蒲を使う場合、菖蒲に付いた虫が原因でアレルギーを引き起こす可能性もありますので、菖蒲を使う前には十分に洗ってから使用して下さい。
そして、菖蒲はお湯に入る直前に入れると刺激がすくないので、赤ちゃんや小さな子供との入浴の場合は湯船に浸かる時に入れることをおすすめします。
もう一つの注意点は、赤ちゃんと入浴する場合、菖蒲の葉で赤ちゃんの肌に傷が付かないように洗濯ネットなどに入れて菖蒲湯にすることをおすすめします。
菖蒲の葉っぱは、とにかく頑丈で鋭いので肌を切りつけると痛いです!!
まとめ
血行促進や鎮痛効果はなかなか魅力的な効果ですよね。
菖蒲湯の効能を一番引き出すには、刻んだ菖蒲を洗濯ネットに入れて、空のままの風呂釜に入れてからお湯を張ると匂いもしっかりとしますし、効果もバツグンだと言われています。
赤ちゃんの場合は刺激がより増してしまうので難しい方法ですが、肌も丈夫になってくる小学生の頃に試してみてはいかがでしょう。